皆さん、こんにちは!!
プロデューサーの糸央利です。

2月に開催した『たまごかけごはんフェストin札幌東武ホテル』終了後に取材オファーを頂きまして、「北海道新聞社 さっぽろ10区」のオフィスにお伺いしてきました。
私が取材をお受けさせて頂いたのは、『おじゃまします』という札幌で様々なお仕事や活動をしている人にスポットをあてたコーナーです。

その記事が3月16日(金)発行の北海道新聞の折り込み「さっぽろ10区」に掲載されましたぁ~(^O^)/

こちらでは今まであまり公表していなかった経歴や現職、またプライベートでの出来事についてお話していると共に私がプロデュースするイベントに対しての想いを伝えさせて頂きました。

今日は、もう少し深くお話させて下さいね。
記事にもありますが、数年前に最愛の母を突然の事故で失いました。
出かける私を、キッチンの窓から手を振って見送ってくれたのが母の最後の姿でした。

 

続けてその時点で唯一健在だった祖母、そして愛犬も他界。
家族と呼べる人が誰一人いなくなり、一人ぼっちになってしまいました。

その時に思った事・・・「私は一体何の為に生きているんだろう・・・、これから何の為に生きていけばいいんだろう・・・」
心が空っぽというはの、この事をいうのだと思いました。

それまで毎日笑顔で過ごせてこれたのは、一緒に笑ったり泣いたり、そして楽しい時間を過ごしたり出来る家族がいたからこそ。
そう思いました。

「ただいま」と言っても応えてくれる人はいない、「行って来ます」と言っても見送ってくれる家族はもういない、この世で最も苦しくて辛いのは『孤独』です。
人は、自分の為だけには生きていけない事に気が付きました。
喜んでくれる人がいるから、一緒に笑ったり泣いたり、悩んでいる時に背中を押してくれる人がいるから、だから人は頑張れるのです。
大切な人の笑顔が見たいから、大切な人の笑顔がそこにあるから。

もっとも、家族が健在だった時は思いもしなかった事でした。

そんな時、私にある転機が訪れます。
それは、あるアーティストとの出会いでした。
一歩ずつ、一歩ずつ目標をもって前に進んでいく姿は私に力を与えてくれました。

そして独りになってから初めて迎えたお正月の出来事でした。
自宅のインターフォンが鳴り、玄関の扉を開けるとご近所のおばあちゃんでした。
「あたなはのお口に合うかどうか分からないけれど、良かったら食べなさい」と、差し出てくれたのは“炊き込みご飯”と“煮物”でした。
独りでいる私を気遣って、届けてくれたのでした。

嬉しかった。
嬉しくて嬉しくて、涙が止まらずにずっと泣きながら食べていました。
そして自分の為に作ってくれたお料理が、こんなにも美味しいなんて・・・。

家族で迎えるはずだったお正月、独りで迎えることになるなんて思いもしなかった。
リビングが、もの凄く広く感じました。
今でもその時の事を思い出すと、涙が流れます。

こうして数年が経った時、ある答えに辿りつきました。
それが今こうして活動をさせて頂いているプロデューサーでした。
私がこれまでに経験してきた出来事が、ただ悲しくて辛い出来事で終わらせたくなかったし何か意味があると思いました。

いつの時代も身近に存在するもの、それは“音楽”です。
楽しい時にはより楽しく、辛い時には背中を押してくれる、“音楽”とはそんな存在なのではないでしょうか。

そして人は辛く悲しい時でも心のこもったお料理を食べお腹がいっぱいになると自然に笑顔となり、幸せな気持ちになります。

世の中には、様々な境遇により辛く悲しい思いをしている人がたくさんいます。
またストレスの多い世の中でもあります。
そのストレスの多い中で、悩んだり苦しんだりしている人もたくさんいると思います。

だから、何かほんの少しの時間でも幸せだと思える時間を過ごして欲しいと思いました。
笑顔になってもらいたいと思いました。
そう思った時、私は皆さんが笑顔で幸せだと思える時間を共有出来る時間と空間をつりたいという想いからイベントプロデューサーという活動をする事を決断しました。
それがこれからの私の使命にも感じたからです。
そして、いつも優しい笑顔で溢れんばかりの愛情を注いでくれた母・家族の教えとも感じたからです。

これからも皆さんが幸せな時間を過ごせるような空間を届けられる様に精進していきたいと思っています。
その際には、是非足を運んで頂けたら嬉しいです。

今日は、今まで人には話したくなかった部分をお話させて頂きました。
今回の記事とこのfacebookのお話は、私と亡くなった母から皆様にむけた想いです。
独りでも多くの人々に、何か届く事を願っています。

それから、今回発行された「さっぽろ10区」の別のコーナーで『本のじかん』というのがあります。
ライターの石田美穂子さんから、この記事を書いていてしおりさんの事を思い浮かべましたとメールを頂きました。
拝読させて頂き、私も自分自身を重ねて読んでいました。
素敵な記事ですので、是非目を通してみて下さい。
こちらの記事からも、皆さんに何かが届けばいいなと思っています。

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※ 白黒の写真は、亡くなった母です。